麒麟がくる 第1回


おそまきながらオンデマンドで視聴しました。

 オープニングは大河らしい、炎と馬と人のシルエット。
 音楽も勇壮でいいですね。マンネリではない、これは様式美なのだ。

 時は1547年(天文16年)、場所は美濃明智荘。刈られた稲が干されているから秋。
 噂どおり着物が鮮やかでした。水色。黄色。ピンク(ピンクとしかいいようがない色)。たしかに「己が綺羅を飾った時代」なんだけど化学染料じゃなくて刺繍や染が急激に発達した時代である。
 わたしのなかで大ヒットは吉田弾正久秀がお召の羽織。
柄が花火のようにも火花のようにも見える凝った美しい織地。
 もはや爆発往生間違いない。

 ストーリーはおそらく沢尻エリカさんの事件で放映が遅れた分、何話かをつないだような気がした。

一番気になったのは馬。
光秀二十歳(信長より7つ上説)が京へ腕の良い医師を求めて出立するときには騎乗している。
琵琶湖を船でわたり叡山の麓の関を抜けるときは徒歩。
東庵と駒を連れて美濃へ戻るときには馬三騎。しかも口取り付きだ。
鉄砲を購入してなおかつ馬も三頭買ったのかな。口取りは雇ったんだろうか。
そもそも最初の馬はどうしたんだろう。
たしかにNHKには気の毒な事故ではあったけれども、このくらいの矛盾はたったひとこと、「しもうた、馬を盗まれた」とか「馬はこちらでご用意いたしましょう」とかセリフを加えたら済んだことではないだろうか。

お話は導入で豪華な顔見世といったところ。
急な代役だったけれど川口さんの帰蝶さまは美しく凜としていてよき。利政(道三)も圧が強くていかにも油断も隙もない感じ。
光秀と将軍奉公衆三淵との出会い。松永弾正との出会い。吉田弾正がでると画面が引き締まる。
火事は唐突だったけれど、東庵を美濃にいかせるために必要だったのですね。大掛かりだなぁ。

いろいろ細かいところは気になりましたが、第2回も楽しみです(*^^*)。

この歳、信長は満13歳、帰蝶は満12歳。光秀満20歳(多分)

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