太刀なのか打刀なのかそれが問題だ


『麒麟がくる』、オンデマンドで楽しく視聴しておりますが、どうにも気になることがあります。立膝問題じゃないよ。立膝でいいし、なんならもう胡座でいいのさ。
刀の話です。

わたしが気になるのは麒麟~で国衆の皆さんは太刀を下げて(佩(は)いて)いるのじゃないか、とみえるんです。刀身が長く一メートルはありそうな太刀を下げ緒で下げている、気がする。
でも、わたしは室町時代も後半、戦国時代になると長くて扱いづらい太刀は廃れ、上から下まで扱いやすい打刀(うちがたな)を使うようになると思っていたんです。
これは戦法が一騎打ちから足軽を中心とした集団戦になるからです。太刀が廃れるのと動揺に薙刀もすたれ(振り回すと隣が迷惑するから)、槍が馬上で使われるようになっていきます。

が、どうにも麒麟に出てくる美濃の国衆の姿が鎌倉時代の御家人みたいに見えるのはわたしだけでしょうか。
せいぜい国衆だと二本差しじゃなかったかなぁとチラリと思ったのでした。太刀は持っていたかもしれないけれど戦には持ってでなかった(家宝みたいな扱い)のでは?と思います。

信長は『信長公記』でみると戦いのときは圧倒的に槍を使っています。
いつも馬から降りて若い侍たちに混じって槍。
信秀の葬儀のときは太刀。しかし袴もつけていなかったというので、帯にぶっさしていたか手で持っていたかでしょう。
道三との会見のときも太刀を持っていってます。熨斗がついてるっていうんですが、太刀につける熨斗ってどんなものだったんでしょう。いくら調べてもわかりませんでした。

画像、ライセンスフリーの写真ですが変なので、今度博物館にいって撮影して入れ替えます。
トーハク休みなんですよね。コロナのせいで。。。

コメント

このブログの人気の投稿

2020年はセルパブ元年

渓斎英泉のお墓へ

麒麟がくる 第13回 「帰蝶のはかりごと」感想